1995-02-20 第132回国会 衆議院 予算委員会第五分科会 第1号
同時に、日本は昔、この渡良瀬の地で鉱毒公害を起こした。しかし、今日を見てください、その土地はこれだけ豊かな自然あふれる土地に変わりましたと胸を張って国際的にできるような意味からも、ラムサール条約のリストに載せることは非常に有意義だと思うわけなんですけれども、ぜひ長官の御意見を……。
同時に、日本は昔、この渡良瀬の地で鉱毒公害を起こした。しかし、今日を見てください、その土地はこれだけ豊かな自然あふれる土地に変わりましたと胸を張って国際的にできるような意味からも、ラムサール条約のリストに載せることは非常に有意義だと思うわけなんですけれども、ぜひ長官の御意見を……。
○小川(省)委員 公式な答弁としてはそれでよろしいわけでありますけれども、先ほど来申し上げておりますように、渡良瀬沿岸地域の住民は百年の怨念を持っているわけでありますから、渡良瀬の鉱毒公害についてはアレルギー的に非常に懸念を持っているわけでありますから、そういう点を特段配慮をした上に立って、特にこの建設計画については、ひとつ慎重の上にも慎重を期して当たってほしいということを強く要望をいたしておきます
そうすると環境庁としては、この栃木県の計画については電源開発調整審議会を通過をしているわけでありますから、そのことによって渡良瀬川の鉱毒公害というものについては影響ない、オーケーをしているわけですね。
この草木ダムの建設によって渡良瀬川の鉱毒公害は、銅被害といいますか、長い間被害を与えてきたわけでありますが、この点はどうなりますか。
○小川(省)委員 まず最初に、公害の原点といわれておりました足尾鉱毒公害について、去る十一日に公害等調整委員会で、古河鉱業と群馬県太田市毛里田地区の申請をしておった住民との間に調停が成立をいたしたわけでございます。特にこの正規の調停をいただいた小澤公害等調整委員会の委員長さんもお見えになっておりますので、若干お伺いをいたしてまいりたいと思うのであります。
これは群馬県太田市の、渡良瀬川の鉱毒公害をまともにかぶっている地域に起こっておる問題であるだけに、深刻な問題でございます。太田市東方約二・五キロ、太田市大字只上、市場、植木野、富若、上小林という場所にまたがる約百七十一万平米、地権者四百四十九人に関係をする太田東部工業団地造成についてでございます。
それで、メカニズムははっきりしていないというようなことが若干報告の中に書かれているのでありますが、そのカドミウムの由来は神岡鉱業所が主たるものである、そういうところは、この点もはっきりしておりますので、これはもうすでに鉱毒公害と決定すべきであると、こういうふうに私思うのでありますが、いかがでしょうか。
○原田立君 委員長、当委員会でひとつお考えを願いたいと思うのですが、この四月の上旬に発表になるということでありますが、私たちはあくまでも鉱毒公害であるというふうに、私ははっきりそういうふうに思っております。
こういうふうに、もう各報道機関からもだいぶ報道され、あるいは学者の中においても研究されて、明らかに鉱毒公害だということが一般世間の常識みたいになっております。これをいわゆる政府として結論を出すときに、通産省やなにかの関係から、まあことばは悪いのですけれども、横やりが入ったとかなんとかということで、厚生行政において後退するような面があるということは非常に残念な話です。
イタイイタイ病の原因については、三井金属鉱業株式会社神岡鉱業所より流出せる廃液中のカドミウムであることは、厚生省研究班の中間発表においても表面化しており、政府はこの際、はっきりと鉱毒公害であることを認めるべきであります。にもかかわらず、今日まで長年にわたり、何らの補償もなく、また、その対策措置をとらずに、多くの犠牲者を出したことは、政府の重大な責任であります。